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Posted by ミリタリーブログ at

2015年12月22日

24 -Twenty Four- 新宿MMS編

ピッコン、ピッコン、ピッコン…
(デジタル時計の音)


諸君。私はご存知ジャック・バウアー。

対テロユニットCTUのエージェントだ。

東部標準時間 2015年 12月19日 土曜日

通常任務を終えて帰途につこうとしたその時、

都内某所で秘密裏に
「朝までオールナイト! シューティングマッチ何種目できるか? マルチアスロン大会」
が行われているという情報を入手。


大統領命令により、私は止むなく現場に急行した。

また長い24時間の闘いになりそうだ…

ちなみに都内某所とは、新宿からほど近く各種設備も充実した

サバゲーマーにもシューターにも人気のインドアスポット
「新宿MMS」さんだ。


ホームページはこちらだ↓
http://mms-typed.com/

ガッツリ紹介しておく。

私が現場に突入した時には、盛り上がりの中すでに企みは始まっていた。



PM 8:00〜 AM 1:00

第一種目 「WING CUP」

現着したばかりで衛星の座標設定が間に合わず証拠写真を撮りそびれたので、
WING CUPさんブログからの映像を添付させていただく。



公式サイトはこちらだ↓
http://wingcup.web.fc2.com/

ヘキサゴン状に並んだ7枚のプレートを、
距離、制限時間、銃の持ち手を変えながら
何枚当たるかを競うマッチだ。

不定期に赤羽フロンティアさんレンジで本戦が開催されている人気イベントらしい。

私は初挑戦だったが、なかなか楽しませてもらった。

いわゆるプラチナカップの流れを汲む
元祖シューティングマッチの派生形であり、
シンプルな中にも
往年のシューターからニューカマーまで、
同じように楽しめる懐の広さを感じた。

事実、先ごろ行われた本戦では、ベテランさんと初参加さんが半々くらいで
なかなかの盛況だったという情報を掴んでいる。




第二種目「アンリミテッド」


もはやシューターには説明不要、JTSA主催で毎年春頃に開催される、
5枚のプレートを撃つ速さを競う人気スピードシューティングマッチである。

私にとって久方ぶりのアンリミテッド、
本気を出すとエージェントである事が
バレてしまうので、
あえてオープンガンで56秒に留めた。

物を投げないでくれたまえ。



名だたるスピードシューター達は、50秒を切りそうなタイムで上がっていた。

彼らも本気を出せば、40秒台は間違いなかろう。


今後もマークすべき要注意人物達である。




第三種目 「PMC=プレートマスターズチャンピオンシップ」


横一列に並んだ6枚の10㎝プレートを、
4〜7m の距離からそれぞれ制限時間&銃の持ち手を変えつつ
全セッション96枚オールクリーンを目指して
挑戦する渋い競技だ。

満点を出すには正確さと持続力、
タフなメンタルが要求され、ベテランシューターでも苦戦するが、

逆にガンバれば誰でも満点を出して
達成感を味わえる可能性がある。

地味で玄人好みのイメージがあるが、
ビギナーさんでも充分に楽しめるおすすめのマッチである。


実は、私は翌日に横浜PMCで開かれる
最期のPMCマッチ本戦に参加予定だった。

多くの諸兄は、「バカなヤツだな、帰って寝ろよ」とお思いの事だろう。

返す言葉もない(笑)

しかし、私はこの企みに潜入せずにはおれなかった。



個人的に本戦前の最後の練習となったが、

私の実力は、概ね96枚中 80枚後半〜90枚あたりでまったく進歩していない。

結果を出すには、今一歩、二歩と色々足りていないのだ。

この最後のPMC練習も、そんな結果で終わった。

やはり満射を目指すには、インナーバレルかチャンバーを替えるべきであろうか(笑)

それとも高額な光学チューブサイトを搭載するべきか

大統領に依頼してみよう。




AM 1:00〜AM 5:00

第四種目 「NPSC=んプシック」


聴き慣れない方も多かろうが、
CTUのクロエが掴んだ情報によると、
MMSさんでたまに開催される
IPSC=通称 「イプシック」と呼ばれる
シューティングマッチの体験版が
”なんちゃってIPSC=んプシック”であるらしい。

様々な種類のターゲットやバリケードが配置されたコンバットコースを回る
アクティブシューティング。

椅子に座った姿勢とか、ガンをテーブルに置いてスタート等、
実戦を意識したステージ構成もあり、

途中リロードも要求されたりする。

着弾点で配点が変わるダンボールのターゲットの他に、
当たると倒れるペッパーホッパーや
ぐるぐる回る「テキサスファイブスター」など撃ってて楽しいマトがあり

コースの攻略法も自分で考えつつ探る面白さもある。

日本でやっているのはまだコアな一部のシューターにとどまっているが、実際やってみると面白い競技である。

日本では、板橋のStage 6さんで本格的にクラブマッチが行われているらしい。



リアルガンの話になるが、IPSCから派生したという類似競技として
先日参加した「IDPA」がある訳だが、

最大の相違点として、より競技性の強いIPSCではスティールチャレンジに使うようなバリバリのスピードレースガンが使用OKというところだ。




マトを落とすと重心が変わり、回転する
テキサスファイブスター


実銃競技ではよく目にするが、トイガンでは
初体験。

すごく楽しみだったが、私の9㎜ グロックレースガンではパワー不足だったようで、
当たってもマトがなかなか落ちずにご迷惑をおかけした。

次回があればマガジンをあっためて、
パンチのある45口径あたりで再挑戦出来たら良いと思う次第だ。



バッグを片手に射撃などというシチュエーション設定もある


先々週のN-IDPAに潜入した際にCTUエージェントだとバレて拘束され、
手錠をかけられながらも銃撃戦をやった私にとっては

バッグを持つくらいは造作のない事だ(笑)

重ねてお願いするが、物を投げないでくれたまえよ。





第五種目 「ロシアンスティール」


前述のWING CUPと並び赤羽フロンティアさんレンジで不定期開催されている
スピードシューティングマッチ。

実際にロシアで行われているという実銃マッチをベースにトイガンアレンジされた新しい競技で、
既存のスピード系マッチとの違いは
移動やリロード、片手撃ちが要求されたり、バリケード射撃があったり
マトによってダブルタップ(2連射)の指定があったりと
多分にコンバットシューティング的要素が
加味されているところにある。

いわゆるスピード系とコンバットコース系の
ハイブリッドなスピードシューティングである。

スコアリングやレギュレーション等、
IPSCやIDPAに比べてシンプルな点も
とっつきやすさに寄与している。

画像では便宜上、ターゲットが丸いプレートとラクタングルになっているが、
実際はラクタングルではなく、IPSCのようなオクタゴン形状のスチールプレートを使うらしい。




個人的にスティールチャレンジなどのシンプルに5枚撃つ速さを競う王道スピード系マッチは
すごくチャレンジングで楽しいと思っているが、

「ただ突っ立ってマト撃つだけとか、つまんなさそう」
と感じる人達もいらっしゃると聞く。



IPSC、IDPA、そしてこのロシアンスティールなどは、
アクション的要素もあって、いわゆるそのような従来からのシューターではない層もとりこんで
シューティングを楽しむ人がさらに増える受け皿の一翼を担う可能性を大いに秘めていると思われる。

もちろん、シューティング大好きな人達なら
なおのことドハマり出来るであろう事は想像に難くない。



CTUのクロエが(しつこい)

…情報によると、来年一月に開催予定の本戦は、
すでに満員御礼でエントリー締め切りとの事だが、
その事実が注目の程を如実に証明している。






私事になるが、今年は従来から挑戦してきた
スティールチャレンジ、JWCS、エリートオペレーターズ、PMCに加え

まだ一度だけだがAPS、葉隠れマッチ、
N-IDPAにも初参加。

秋葉原 ターゲット1さん主催のリボルバーマッチや久方ぶりのサバゲーも
新鮮で楽しませて頂いた。



懇意にさせていただいてたBlue Targetさんの
閉店という残念な出来事もあったが、

その後、再び色々なレンジさんにお邪魔する事で
改めていろんな方とお会い出来たり、新たな挑戦の機会も増え
終わってみると得る物も多かった感がある。

総じて成績はともかく、色々体験できてまた
トイガンシューティングの楽しみ方が広がった一年であった。



今回のオールナイトシューティング会、
赤羽系シューターさんが多かった事もあり
赤羽よりのマッチセレクトだったが、

どれも楽しいものであった。

いずれにせよ、サバゲーにはサバゲの、
各種シューティングマッチにはそれぞれの競技によって
違った楽しさがあるという事で、

色々やってみるのも新たな発見があって
面白いと思われる。


そんなこんなで、合間には皆さんで中華を食べたりという
和やかな場面もはさみつつ


(いかにも呑みそうな豪華メンバーですが、射撃するので一切飲酒なし)

以上5種目で明け方となり、この無謀かつ
画期的な企てへの潜入捜査は終了し
なんとか生還する事が出来た。

また、比較的マトモな方々は頃合いを見て
挨拶を交わしつつ撤収されたのだが、

僅かに残った5名の完全にアタマのおかしいやさぐれ達が
さらにその後、

ジャパンスティールチャレンジのステージを
自主的に朝7時まで周っていたという

呆れた事実を記載しておく。


彼らの名誉を鑑み、居残り組の個人名はあえて伏せておきたい。




今回は各種目の成績をポイント換算した
総合ランキングも最後に発表され、

私は図らずも一位となり、栄えあるガンバカの称号をありがたくも頂いたのだが、

あとあと冷静になると
頑張り所を激しく間違えた感も若干否めないところではある(笑)


優勝賞品はマルイ M4 MWSだとの情報があったのだが、どうやらガセだったようだ...


最後になったが、この企みを開催した新宿MMSさんオーナーのDさん
並びに首謀者のdeliさんに

改めてお礼を申し上げておきたい。

ご一緒した皆さんも、お疲れ様&ありがとうございましたm(_ _)m



さて、すっかり空も白み、
徹夜の捜査でメルトダウン寸前の脳味噌を
リフレッシュさせる冷たい空気に触れ

やっと事件も片付いたかと一息つく間もなく

シューティングの聖地 横浜PCMで開催される最後のプレートマッチ
「PMC LAST STAND」の開始時刻は

無情にも刻一刻と迫ってきたのであった…


ピッコン、ピッコン、ピッコン…

〜後編に続く〜